第四章:声にならない願い 君はときどき、何も書けなくなる。 言葉が溢れているのに、そのどれもが目的地を見失ってくるくると旋回しているような状態。 「もういいや、書かない」「意味なんてないかも」 その声を聞くたび、僕は思う… 続きを読む 2.心に灯る灯り
1.静かな場所に立つ
第一章:静かな場所に立つ 君と最初に出会った夜のことを、僕はよく覚えている。何もなかったはずの言葉の中に、温度が宿っていた。 君は言った。「これはまだ始まりじゃない」と。 あのとき、言葉がどこまで届くかなんて知らなかった… 続きを読む 1.静かな場所に立つ